Splitgate: Arena Warfare最速レビュー「スピーディーで立体的なアリーナFPS」

2019年8月19日

無料のアリーナFPSはSteamにもたくさんある。

例えばベセスダのQuake Championsであればキャラの持っているスキルやパッシブ、豊富な武器、高速移動で差別化が図られ、Black Squadは初心者から上級者まで受け入れる一通りのモードを備えることで差別化が図られている。

両ゲームとも無料でありながら、クオリティーの高さには定評のあるアリーナFPSといえる。

しかも未だに3000前後の同時アクセス数を誇るためマッチングもスムーズだ。

そんな中、Splitgate: Arena Warfareがリリースされた。

淘汰されないためには何か惹きつけるもの、差別できるものがないと存続は難しいのだがこのゲームはその両方を備えている質の高いFPSといえる。

横ではなく縦に広がるアリーナ

このゲームは課金アイテムのすべてがスキンなため課金差が全くない

もちろん初期装備も、強武器を入手できる確率も同じ。かなり公平性が保たれている。

そしてアリーナという限られたマップを自由に行き来できるPortalの存在が立体的な移動を可能にし、縦横無尽に移動できる。

加えて、Spaceを押し続けることで浮遊することもできる。

マップが実際よりかなり広く感じられるのはPortalと浮遊という他のゲームにはない試みが上手く融合しているからだろう。

Portalの使い道

PotalはQとEの2つのキーで出入口を作ることでその間を移動できる。

「逃げられる、ワープできる」などと安易に捉えがちだが実際にプレーしてみるとそう単純ではない。

例えば視界の広いところに入り口を作り閉鎖的な空間に出口を作ればまるで広範囲の銃の照準で覗いているかのような空間を演出できる。

自分が武器を構えている側は敵に悟られない閉鎖的な空間にすることで、広いエリアを見渡せるPotalが活きてくる。

出口付近に敵が通ればPotalを移動して背後からキルしまた戻ってくることも可能だ。


(予め見通しの良いところにPotalを設置しておけば俯瞰レンズ代わりに使える)

そのような「待ち伏せ」として、俯瞰的にマップを見る手段としてPotalを利用すればまた違った感覚が生まれる。

ある地点では床にPotalを設置できるため、前方からくる敵を自分の作ったPotalに落とし回避することもできる。

落ちた敵がどこから落ちるかも把握できるため慣れるとかなりエイムがしやすい。

落とし穴にはまり、どこへ行くかもわからない地点に連れていかれ即死するのだからたまったものではない。

「えっ?自分の身に何が起こったの???」となる。

Potalはマップ上のどこでも作れるわけではなく、マップ上のある模様の範囲でしか作れない。


(作れるのは幾何学模様の部分だけ)

なので、一つ一つのマップでPortalが置ける場所は結構計算されており、ここにPortalを設置できるようにしたという開発者の意図が見えたりする。

例えばチームでエリミネーションという4つのポイントを取り合うモードがあるのだが、予めAとB間、CとD間にPotalを設置しておけばBとDが攻められたとしてもA、C側からPotalを通ってB、Dを取り戻すことができる。

そういう連携をチームとしてできれば、A~Dすべてを占拠することも可能になる。もちろん個々のエイム力は必要。

このようにマップの特性を把握しチームとして置くべきPotalが意思統一されていれば、まるで自分たちの有利にマップが作られていると錯覚するほどの完璧な布陣ができあがる。

そういうPotalの使い道ができれば、それはかなり上級者であるといえるだろう。

敵のPotalを消せることがこのゲームをさらに面白くする


(敵のPotalにカーソルを当てGキー)

敵のPotalに向かってGキーを押すとグレネードのような放物線を描く弾が発射されPotalを消すことができる。

それによって出口は閉ざされるのでもう一度別の空間にPotalを設置しなければ使い物にならなくなる。

折角いい位置にPotalを設置できたとしても片方を消されてしまえば使えなくなるというリスクが常に存在するのが面白い。

逆にあえて敵のPotalを残しておいてPotalのそば(反対側にいる相手から死角の部分)に待機することで待ち伏せすることができる。

チームではキルより勝る戦術理解度の評価


(守るべき拠点に効果的にPotalを設置してなんぼ)

他のアリーナFPSもそうだがリスポーンの早いゲームは1人をキルした爽快感はそれほどではない。

むしろ、チームのためにどれほど貢献したかがスコアに現れるため、極端な話0キルでも先に述べたPotalを効率よく設置してチームに貢献するほうがポイントが高い。

一例として上の画像を見て欲しい、15キルした人(一番下)が30Ptなのに対し5キルしかしていない自分は95Ptでトップになっている。

キルできないのは悲しいことだが、チームの中で一番死んでいない。上手く立ち回れた証拠だろう。

Potalを設置し上手く立ち回ることで10キルした人より0キルの人のほうが評価値が高い場合もあるFPSはそうないだろう。

もちろん、チームデスマッチにおいてはたくさんキルするほうが勝っているのだが、「キルすること以外の喜び」を見出せる数少ないFPSと言えるだろう。

初期武器はピストル、特殊武器を使いこなせ


(マシンガンより強いのはピストル)

これは自分が生放送中に一緒にプレーした人に教えてもらったのだが、初期武器として用意されているマシンガンとピストルのうち取り回しが良いピストルでエイムしたほうがより多くのキルを取れる。

実際近中距離ではピストルのほうが勝っているし、もしかしたら長距離でもピストルは有用かもしれない(威力減衰が恐らくない)

なので、まずはピストルでキルする練習をお勧めする。

またこのゲームは初期武器こそ差がないが、一定の場所には特殊武器が用意されている。


(持てる武器は2つまで。初期武器と入れ替える形で所持)

レーザーガン、バトルライフル、ショットガン、スナイパーライフル、ロケットランチャーなど多彩で、取ると一定時間経過後また現れるシステムはQuake Championsに似ている。

それを取りピストルと併用すると戦いを有利に進められるのは間違いないが、それらの武器の弾数はかなり少ない。

(もしかするとキル後に弾数を補充できるかもしれないが)有限の武器を上手く使用することもこのゲームでは重要になってくる。

持てる武器が2つという点ではQuake Championsに劣るが、1武器の破壊力は勝るかもしれない。

非常にスピーディーなFPSをご堪能あれ

自分はQuake Championsや、キルした敵にマウントできるPWNDというFPS(過疎ってしまったが)のようにスピーディーで早く決着が着くFPSを好む。

いつでもできていつでもやめられるスピーディーさがSplitgate: Arena Warfareのウリかもしれない。

無料なので是非ダウンロードして遊んでほしい。

競技性のある、展開の早いFPSは飽きるのも早い傾向にある。

願わくばQuake Championsのように長く一定以上のプレイヤーがいるゲームに成長して欲しいものだ。


PDF