高負荷ゲームはどっち?…TheHunterとThe Surge 2で検証してみた

自分がグラボを1660tiに変えたということは以前の記事でも書いた。

あれから新しいグラボで新旧いろんなゲームを遊ぶことができた。

今後自分は、快適な自作PCのために無理ない程度に今からコツコツと知識を貯めていこうと考えている。

この記事もそんな第一歩になればと思い、自分のためのメモ的な感じで書いていることを最初に言っておきたい。

グラボをブオンブオン言わせているのはどっち?

2017年2月16日に配信されたtheHunterと2019年9月24日に配信されたThe Surge 2。

両方とも自分のチャンネルで実況しているタイトルだ。最近theHunterの動画を上げていないのはゲームの内容ではなく旧グラボでゲームを録画したある時突然カックンカックンになってしまったからだ。

今から思えば、その時から自分の4年使用したグラボは寿命を迎えていたのかもしれない。

まあ、OBS使うわ、GPUの性能を使った動画編集するわ、最新のゲームを遊ぶわでPCを酷使し続けてきたので必然性はある。

theHunterと並行して上げていたのがSurge2の前作The Surge。

こちらのほうはグラフィックはそんなに良くないものの、 theHunterほどの処理落ちはなくクリアまで毎日動画を上げることができた。

最低推奨スペックを比較すると当たり前だがSurge 2のほうが要求スペックが高い。

しかもThe Surge 2はVulkanと互換性のあるグラボとして980Tiを推奨している。

…でここまで書くと現行グラボのブオンブオンの正体が2019年のThe Surge 2ではなく2017年のtheHunterであることをお分かりいただけただろう。

どれぐらいの負荷がかかっているのか検証

負荷がかかっているのが分かる2つの指標として使用率と熱を取り上げる。

使用率はタスクマネージャーのパフォーマンス、熱はフリーソフト「CPUID HWMonitor」を使用した。

同じ時間帯、同じ温度、ゲームファイルも同じ場所。

まずはThe Surge 2から。

CPUは50~55%、メモリは41%、GPUは90%前後、GPU熱は計測時76℃、MAX78℃という結果だった。

ここで大事なのがGPUにほとんど使用していない領域まで下がっている部分があるということ。これは装備を確認するためにIボタンを押したときだ。

つまり描画は止まっており(厳密には中央にキャラメイクの描画あり)ほぼ使用していない状態にある。

メッドベイや装備確認の状態では負荷がかかっていないことを覚えておくことはPCを休ませる上で参考になるだろう。

続いてtheHunter

CPU使用率こそサージ2より常時10%低いもののGPUは常に99%、熱も79℃まで上がっている。

theHunterはデフォだとescキーで装備の確認ができるポーズ状態になる。上の画像はその時に計測したにも関わらずGPUのグラフにサージ2のような落ち込みもなくずっとフル稼働していることが分かる。

しかもGPUメモリ使用量はサージ2が5.04Gbに対しtheHunterは3.9Gbしか使っていない。

つまり描画情報量はサージ2のほうが多いにも関わらず、GPU使用率はtheHunterのほうが高いのは興味深いデータだろう。

動的な描画を必要とするNPCは言うまでもなくサージ2のほうが多い。複数の敵に囲まれることもしばしばだ。

一方検証の30分間でtheHunterで出会えたNPCは雄のダマジカとアカキツネだけで単体行動だった。

なのでtheHunterがいかに売りでもあるオープンワールドの静的な描画処理に多くのGPUを使用しているかが分かるだろう。

もちろん、GPUがフル稼働していることは悪いことではない。性能を十分に引き出してくれているという見方もできるからだ。

ただ、theHunterは美しい景色を見せるためだけに裏でGPUに高負荷をかけているのが多少腑に落ちないだけだ。

考えられる原因は細部に及ぶ描画の設定


(theHunterの設定画面)

ゲームの設定項目は共通項も多い。例えば垂直同期。最初は原因はここにあるのではないかと思っていた。

オフにするとグラボの性能をフルに発揮できるのだが、モニターが60hzの環境下では同期することでGPUロード率を下げて節電になる。

検証ではどちらもオンだが、サージ2のほうはオンとオフの他に

『適応垂直同期(Adaptive VSync)』を選択できる。

これはフレームレートに基いて、垂直同期のオンとオフを切り替える機能だが、フレームレートが激しく変動するアクションゲームなどはグラボの性能が低い場合は60Fpsに満たない時にオフになる適応垂直同期が望ましい。

両ゲームとも1フレームの判断が命取りになるようなゲームではないし、自分の場合両ゲームとも常時60以上のFPSのため、グラボの負荷を減らすため垂直同期はオンで良い。

それでもtheHunterのGPU使用率が常時99%になるのはその他の細かな設定を一つ一つ検証するしかなさそうだ。

どうせGPU使用率が99%なら垂直同期をオフにして高リフレッシュレートのモニターを買うという方法もあるが、モニターを買うと結局本体もハイスペックにしないととなり、お金がついていかず妥協点がみつけにくくなる。

今の自分にはこれで十分だ。

さらに同じ項目でも「ウルトラ」「非常に高い」という表現が全く同じ品質とは限らないのも厄介だがこれは翻訳の違いもあるので英語で設定を変更する癖も必要だ。


(サージ2の設定画面)

そういう細部の項目一つ一つがグラボに与える影響を精査して初めて高負荷の正体を突き止められるのだろう。

品質プリセットの項目を替えることで満足してしまっているようでは話にならない。

違うゲームの話ではあるが海外のYoutuberの動画を見ると『このマップ・シーンではこの設定にする』という具合に特定のシーンが来た時にポーズをかけ設定を都度いじっている人がいた。

いわゆる「設定職人」と呼ばれる人たち。

カスタムを利用して設定を一括保存している人はいるが、都度設定を変更するとは…ゲームの流れを切ってまでグラフィックにこだわるのか…。

そこまですると過剰な気がするのは自分だけだろうか…。

最後に

今回の検証ではtheHunterがグラボに高負荷を与えていること、設定項目を一つ一つ検証していくことの大切さを知った。

適正な自作PCを目指す上で、時間経過による使用率と熱の推移は今後もマークしながらゲームの設定項目を変え理解を深めていきたい。

最初は戸惑うかもしれないが、様々なゲームの負荷を確かめPCを適宜休ませることはグラボやCPUの寿命を延ばすことにもつながる。

今後に向けてのいい課題が見つかった。

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