Hood: Outlaws & Legends攻略レビュー「すべてのプレイヤーに役割があるステルスPvPvE」

2021年5月21日

最近箱庭的なマップが与えられ、そこで戦闘・ミッションをクリアしていくPvPvEのゲームが増えてきた。

自分は仲間内でHunt: Showdownをプレーしてからこの手のゲームを好きになった。

今回はそんなPvPvEゲームの一つHHood: Outlaws & Legends(以下Hood)をレビューしようと思う。まだ数十時間しかプレーしていないということを添えておく。

PvPvEの良い部分


(こんな自分でもプレイヤーキルが11)

NPCが攻撃をしてくるこのジャンルは、対人戦PvP(Player versus player)のみのゲームと違い、対人戦が苦手なプレイヤーに活躍の場が設けられている点が良い部分と言える。

対人戦が苦手な人がPvPをプレーする場合、実力差が明確になり、活躍できるプレイヤーとそうでないプレイヤーの差が激しくなる。

どんな年齢でもコツコツと経験を積み上げ、練習すればどんどん上達するものだが、それまでに達成感を失ってしまいプレーしなくなる人もいる。

そういうユーザーは「シングルプレイ専用」ゲームで自分の難易度に合ったレベルでプレーすることを好むようになるだろう。

そんな中、PvE要素もあるPvPゲームはエイムが苦手な人でも果たせる重要な役割があり、どんな人でも達成感を得やすい(もちろん高望みしないならばだが)

もし読者の中でエイムが苦手、対人戦ゲームをプレーしていないなら本作から始めると良いのではないだろうか。

Hood: Outlaws & Legendsの魅力

一番の魅力は「ステルスキル」をPvPの中に取り入れたことだろう。

例えばヒットマンやディスオナードなどのステルスゲームはこちらで予測できる敵に対して背後を獲りキルしていくので比較的簡単にミッションを遂行できる。

ステルスキルは一撃で勝負が決まってしまう特徴から、主にシングルプレイのゲームに採用されてきた。

なんとHoodはプレイヤーの背後を取ることで、ステルスゲームと同じ感覚でキルできるのだ。

例えば敵プレイヤーに出くわし一戦交えたとする。一進一退の近接格闘の末、敵のHP(常に見えている)がわずかだとする。最後の一撃を見舞う瞬間画面が切り替わり、かがんで背後を取っていた別のプレイヤーからステルスキルされてしまう。

前方の敵にばかり注意を払うとステルスキルになかなか気づかない。

こんなシーンもある。主人公ロビンの主武器は弓で遠いところから狙うことを得意とするキャラだ。言わばスナイパーのように芋って敵を待ち構えることも可能だ。

HoodはNPCに発見され警戒状態になると敵の位置をある程度把握できるように作られているため、誰がどこから狙っているかを確認できる。そんな時あなたならどうするだろうか?

その位置から遠いロビンめがけて撃ちにいくのは時間がかかる。なので仲間に合図を送り弓を構えそうな場所にステルスキル要員を置いておくことができるだろう。キャラの中にはマリアンヌという素早い動きを得意とするキャラもいる。


(数秒のキルシーンは気持ちいいのだが無防備でもある)

そんなステルスキルだが欠点もある。プレイヤーに決まった場合、数秒キルシーンがアニメーションされる。その間は無防備になるのでステルスキル動作の間他のプレイヤーが狙いやすくなる。

なのでステルスキルを獲得したと思っていたら近接攻撃で他のプレイヤーからやられることも茶飯事だ。

Hoodでは、すぐにキルされるという性質もあって他の対人戦に比べリスポーンが早い。

ミッションの最後のほうになるとリスポーンタイムが遅くなるが、通常は10秒と短い。しかも制圧している拠点からスタートできるため戦地に赴くのも早い。

そこで次に、制圧すると有利な3つの拠点について書こうと思う。

拠点制圧が攻略のカギに

Hoodでは主に3つのミッションをこなすことでお宝を持って帰れる。

3つとは、1:総督からステルスでカギを奪う、2:奪ったカギで宝物庫の扉を開け宝箱を取る、3:宝箱をマップの端の指定された脱出口に運びウインチで上げる。

途中のミッションを遂行したチームに経験値が入るが、最終的に3の作業を最後まで遂行したチームに経験値とゴールドが大量に手に入る仕組みになっている。

手に入れたゴールドで新たな武器を購入(隠れ家レベルを上げないと装備できない)したり、キャラの経験値を上げパークやアビリティをアンロックして強化していくというのが大まかな流れとなる。

つまり、勝利も敗北も経験値やゴールドをもらえ、NPCを倒すと個人的な戦利品も手に入るのでプレーすればするほどレベルを上げられる仕組みになっている。

さて、拠点の話に戻るがマップには3カ所、それぞれA、B、Cの拠点が存在する。

その拠点内に長くとどまることで制圧でき、リスポーンする際スタート地点か、制圧している拠点を選択して始めることができる。

この拠点攻防戦と宝箱を脱出ポイントに持って行く要素が絶妙でこのゲームの肝と言っていい。

例えば最後宝箱をポイントに持って行ったのはいいが、ウインチで上に持ち上げている時にやられたとする。

前述通りリスポーンは早いのだが、その時に拠点を制圧していなければスタート地点しかリスポーンの場所がないことになる。

それが何を意味するのかお分かりだろう。そう、仮に脱出ポイントがスタート地点と正反対の場合、再び脱出ポイントに駆けつける前に、相手に宝箱を引き上げきる時間の猶予を与えてしまい、最後の攻防にあっけなく敗北してしまうことが起こりうる。


(脱出ポイントの近いリスポーン地点は有利)

そんな時、最寄りの拠点を制圧していると脱出ポイントの近くからすぐに駆けつけることができ、相手チームが宝箱の引き上げを完遂する前に阻止できる。

ウインチはある程度上がると手を放しても落ちないポイントが設定されており、そこまで巻き上げていると最初からやり直しということはない。逆に最後のポイントまで引き上げてやられてしまった場合、相手は自分たちが持ち上げた続きから始めることができ、引き上げが容易になる。


(拠点の奪い合いで戦闘になることもしばしば)

後1ポイントのところまで引き上げても、もちろんそれまでのお金は入るが最後の引き上げを完了したチームが勝利になるため気が抜けない。

そこが最終決戦になるため、上手いチームは途中まで敵に巻き上げさせておいて一斉攻撃を仕掛け最後の美味しいところを持って行くという戦い方をしていた。

そこで気を付けなければならないのは総督の存在だ。

NPCキャラ史上最強の「総督」


(総督に気づかれた。すぐにたち去ろう)

総督はカギを奪われた後、脱出ポイント(宝箱を引き上げている場所)に自然に来るように設定されている。つまり引き上げの時間がかかればプレイヤー以外に邪魔してくる脅威の存在となる。

実はこのゲーム、この「総督(1人)」が最強キャラで、ステルスキルもできなければ倒すこともできない。しかも総督の正面に立つと強制ワンパンを食らってしまい即死するのだ。なので総督が近づくと一旦離れるしかない。

かつて、不死身かつワンパンキラーのNPCがPvPの中で存在したことがあっただろうか。

Hoodで一番侮れないNPCは「総督」と思って間違いはない。

ただし、投げもの(ギアに装備)を総督に当てると一定時間かがんだまま動かなくなる。ただしそれぞれのキャラに固有のギアが割り当てられており、なんでも持てるわけではない。


(投げものを食らいしゃがみ込む総督。今のうちに宝箱を運べ)

誰か一人が囮になって総督に脱出ポイントに近づけさせないようにすることも戦略の一つとなる。総督に気を遣っていたらいつの間にか敵プレイヤーに背後を取られ、敵を倒したと思ったら総督に掴まれ即死なんかもあるので特に脱出ポイント周りの攻防は気が抜けない。

あとは騎士。騎士は他のNPCと違い正面からの攻撃の耐性が大きい。まともに戦うと防御されるしなかなかHPを削れない。プレイヤーと闘っているうちにいつの間にか騎士に囲まれ、遠くからはボウガンで撃たれというシーンも出てくるだろう。

エイムが苦手な人にも居場所がある


(キルできないなら味方に守られ運べばいい……。)

ここまで書くとエイムが苦手な人でも活躍の場が与えられていることがお分かりだろか。

ステルスキルできるプレイヤーを探すことや誰もいない拠点を制圧しに周回することも重要な役割であることがわかる。

だがそれらにエイム力が必要なわけではない。

いわば対人戦を得意としている人が最短で戦地に駆け付け、能力を発揮できるようにお膳立てをすることでチームに貢献できる。

さらにHoodでは敵(NPC)の頭上の「?」が変わることで警戒態勢に入る従来のステルスゲーのシステムも採用されている。PvPゲームでありながら、シングルプレーのステルスゲームを味わうような感じでプレーすることも可能だ。

プレイヤーキルを苦手としていても味方を狙う警戒状態のNPCたちを次々とステルスで倒していくことで貢献することもできるし、もちろん前述のようにいい勝負をしているプレイヤーたちの背後を取りキルしていくことでもチームの力になれる。


(宝箱を運ぶ人が背後を取られないよう見張る役)

今後の改善点

これはレビューでも書かれているのだが、ステルスキル判定も含め全体的に動作がもっさりしている。

完全にかがんで背後を取っていても判定されないこともあるし、動作が緩慢なためヒット判定が自分の思い通りでない場合が多い。

もちろん、自分の判断が遅かったりもあると思うが、もう少し機敏にステルスキルできればよかったのではと思う。

あとは全体的なつくりがやや単調で変化に乏しいところだろうか。

ミッションがワンパターンなのでもっとバリエーションがあってもいいのかなと思う。

ただ、自身でHoodを単調なものにしてしまっている部分もあるので、戦地に駆けつける以外にやれることがあることを押さえておくと良いかもしれない。

これからもプレイアブルキャラやパーク、アビリティは増えるだろうし、とんでもないNPCも出てくるかもしれない。ロビンフッドの中世の世界観という制約の中ではあるが、拡張性はあり化ける可能性は秘めている

従ってただ新キャラの増加に終わらない今後のアップデートに期待したい。

最後に


(夕日をバックに不気味にそびえたつ古城。いいですねぇ。)

自分は元々ステルスゲーも好きだし中世の世界観も好きだったのでHoodは自分にドンピシャだった。ロビンフッドを題材にしたステルスゲーム……。いいではないか……。

なので期待値も高かったのだが、現時点では少々肩透かしを食らった感がある。(過剰な期待があっただけかもしれないが)

ただ、賛否両論の評価ではあるが自分は今後もやり込むつもりだし、やりこんでいく中での立ち回りなどが分かればまた動画や記事でレポートしていきたいと思う。

この記事で「プレーしてみようかな」と思われたのであれば幸いだ。

40時間プレーして引き分けは1回だけだった。

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